着物は素敵だけれど、自由に着こなすのは難しいですね。
まんがく屋、きものコラムでは、日常から素敵に着物を着こなしている方をご紹介しています。

着物買取店コラム「着物は楽しい!」vol.1

買取着物は着物好きから熱い視線!

「買取着物は、縁ある着物好きのもとへ」

お客様からお預かりした買取着物の多くは着物好きの方に喜んで着られることになります。 いまは本当に着物の好きな方が普段づかいでアンティーク・リサイクル着物にあつらいものや今風の小物などを組み合わせて 自分流に着て楽しむようになりました。この着物買取コラムではそんな日常の暮らしの中で自由に着物を着こなし、着物のある生活を楽しまれている方々に話を聞いていきます。
第1回は、古道具と陶芸を趣味にしている着物歴三十五年の主婦の方に着物との出会い、好きな着物や着こなしなどうかがいました。

 

▼着物にあわせる籠バッグ<左>
(左)骨董屋で見つけた貴重なみすず細工の籠
(右)竹に漆をほどこしている籠
▼帯留め(右)
(上から)陶器で手作りした7の文字、母が使っていた貝細工のブローチ、骨董屋で買った古いドミノの駒、磁器で手作りした+の文字

縁ある着物と出会った瞬間にときめく

母方の祖母は明治生まれで、子どもの頃からずっと生涯着物で通した人でした。日常生活でも普通に着物を着ていましたから、台所では割烹着姿、山菜採りなど山歩きではもんぺ姿の祖母も記憶に残っています。祖母は着道楽で、よく母と地元デパートの呉服売り場で待ち合わせして着物を見ていました。私も小さい時から母に連れられて行ったものですから、着物はごく身近な存在で自然と気がついたら好きになっていました。大人に交じって、呉服売り場の畳にいくつも広げられた反物を見るのはとても楽しかったですね。年頃になって、自分のお金で自分の好きな反物を買えるようになってからは、母が和裁のできる人でしたので、何枚か母に仕立ててもらったこともあります。

古い着物との出会いは少しあとで、もともと古道具が好きで着物があるとは知らずに初めて行った原宿・東郷神社の骨董市でした。着物の山から何ともいえない、深い緑色の着物を見つけて。またその八掛のあずき色もすてきなこと! もう一目ぼれで、迷わず買って帰りました。反物からあつらえると何十万円もするものが、きれいな状態で私でも買える値段で売っている。だから普段づかいで気軽に楽しめる。これがアンティークやリサイクル着物の大きな魅力ですね。しばらくするとあつらえの着物に古い着物が何枚か加わり、日々の暮らしのなかで着物を着る機会も増えていきました。 最近は手入れのいき届いた着物が多く、着る人がいなくなってそのまま箪笥の肥やしになっていたのでしょう。着物はすべて手仕事で、一枚一枚大切に作られてきたものです。肥やしのまま処分されてしまうのはもったいないと思います。私は着るためのものしか買いませんから、今日はあの着物着たいなと思ったときに箪笥から出して、手間がかからない作り帯を締めてさっと出かけています。

着物は選ぶというより、私の場合、着物のほうから近づいてくる感じです。古道具と同じで、私の好きな色や柄なものが自然と集まってきます。それは、昔の手仕事のいいものが磁石に引き寄せられるような感じでしょうか。昔から渋好みで、和の色が好きですが、普段の暮らしのなかで着回しのできる着物、どこかモダンを感じる着こなしが好きです。私の場合は着物と洋服の趣味が似ているので、着物に洋服で使っているバッグもよくあわせますし、洋服生地で帯を作ることもあります。それにときどき趣味の焼き物で帯留めを作って楽しんでいます。 最近は、たまに用事のついでに地元のアンティーク着物屋に入って着物を見ています。わざわざそのために出かけるのではなく、たまたま立ち寄ったときに気に入ったものが目の前に現れたという感覚を大切にしています。自分と縁ある着物とめぐり合った瞬間、わかりますね。ときめきますから。そのときめきが、着物を着るときのうきうき感とつながるのだと思います。

今いちばんお気に入りの結城紬
バティックの作り帯を合わせてみる

着物 紺に茶が重なったような奥深い色の結城紬。松本・古知野屋で4万円くらい
インドネシアで購入したバティックの作り帯(自作)
帯揚げ クリーム色のスカーフ
帯締め 呉服屋で 帯留め:母が使っていた貝細工のブローチ
バッグ 赤のリバーシブルバッグ

東郷神社で出会った深緑色の縮緬
縦縞の裂織帯でさらりと着る

着物 深緑色の縮緬。原宿・東郷神社骨董市で1万円くらい
半衿 若草色の縮緬
裂織
帯締め 母から
帯留め 母が持っていた漆
バッグ 母が使っていた黒バッグ
草履 黒地にうぐいす色の鼻緒

白地ドット柄の軽やかな縮緬
男物の結城紬を羽織って出かける

着物 白地にグレードット柄の縮緬。京都・東寺弘法市で2万円くらい
羽織 こげ茶色の男物結城紬 松本・中町通りで5,000円
半衿 グレーの縮緬
リバーシブルの半幅帯。原宿・東郷神社骨董市で
帯締め 母から
帯留め 母が持っていた漆
バッグ 黒バッグ
草履 黒地にうぐいす色の鼻緒
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